新潟に最新鋭の密輸監視船 小さな船も捕捉可能

新潟に最新鋭の密輸監視船 小さな船も捕捉可能
新潟に最新鋭の密輸監視船 小さな船も捕捉可能
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 東京税関新潟税関支署に12月、密輸などの洋上監視に当たる最新の大型監視艇「りゅうと」(143トン)が配備された。覚醒剤などを洋上から密輸する事件が増える中、新潟市北区の新潟東港を拠点に日本海での監視活動を担う。通常は税関関係者しか乗船できないこの船に、就役直前に乗った。(本田賢一)

機動力アップ

 「りゅうと」は全長37メートルで幅6・6メートル。通常出力での航海速力は30ノット(時速約56キロ)。高速ディーゼルエンジンをフル稼働させたときの最高速度や航続距離は「取り締まりに影響するため非公開」(新潟税関支署の菅家久和次長)だが、船体に高速航行に最も適しているとされるアルミニウム合金が使われていることから、それなりの速度が出ると思われる。

 推進方式は日本海の荒波を考慮し、プロペラを回転させ進む方式を採用した。「高圧の水流を噴出して進むウオータージェット方式は荒波で横滑りを起こすため、日本海のように荒波が多いところには適さない」(菅家氏)からだ。

 また、同船は最新機器を搭載しており、大きな船から積み荷を積み替えようとして近づく小さな船もレーダーで捕捉できる。さらに船体を横に動かすための動力装置「バウスラスター」を装備した。

 榎本直樹・東京税関長は「麻薬や銃の取り締まり業務にこれから就くが、横の移動がしやすくなって機動力がアップした」と期待を寄せた。

瀬取りを抑止

 普段は新潟駅から車で40分ほどの新潟東港の岸壁に停泊している。タラップから船内に入ると、固定テーブルや椅子などが置かれたサロンがあり、打ち合わせや食事などに使われる。