コロナ禍のスポーツ取材

記者座談会(上)慣れないリモート会見「就活思い出す」

 --取材対象の緊張をやわらげるトークもある意味、記者の手腕ですからね。対面取材はまだ難しい?

 K記者「競泳ですが、日本選手権(12月)で各社1人の会場取材が認められました。コロナ禍で初めて。感染防止のため、ガラスのついたてが用意されて、報道陣と選手がガラス越しにスピーカーを通して話をするという。取材時間も制限があって、刑務所の面会みたいっていう声もありましたけど(笑)」

 --逆にオンライン取材になったメリットはあります?

 M記者「場所を問わずに、どこからでも取材ができる。海外の試合はこれまでなら飛行機で何日も前から出張して現地に行かないと質問ができなかった。いまは映像を見てオンライン会見に入れば、質問もできる。これを良しとしてはいけないのだろうけれど、ありがたい一面があることも否定できないです」

 H記者「箱根駅伝も、これまで大学が大会前に取材会を設定してくれていたが、今年はオンライン対応になった。地方のテレビ局、地方紙も出張なしに地元出身の選手を取材できるようで、取材申請も多いみたいですね」

 O記者「記者も会見に移動を伴わなくなったので、会見を容易にはしごできるようになった。テニスの試合会場で別の競技の会見に出ていたこともある。自宅からテレワークで会見取材をしたこともあるのですが、質問しようと思ったら、子供の声が入ってしまったり。そんな失敗もしながら試行錯誤を続いている感じですね」