女子高生らが企画した新しい修学旅行先は岡山

 こうした近年の取り組みについて、同アワードでは「高校生とは思えない実行力がある」「(誘致が実現すれば)助成金に頼らない継続性が期待できる」などと評価され、高校として初の入賞に至った。同部3年の長谷川夏美さん(18)は「活動が地域に貢献していると認められ、よかった」と話す。

コロナ禍でも奮起

 岡山は修学旅行先としてはまだ影が薄い。岡山県観光連盟によると、修学旅行を中心とする「教育旅行」で、令和元年に県内に宿泊した児童・生徒らの人数は計約5万8千人。近年では国立ハンセン病療養所「長島愛生園(ながしまあいせいえん)」のある同県瀬戸内市が注目されているが、まだ数は少ない。

 一方、広島県観光連盟によると、同年の広島県の修学旅行の訪問者数は64万1千人。統計手法が違うため単純比較はできないが、中国地方の修学旅行は広島が宿泊の中心で、岡山はひとときの立ち寄りにとどまるのが現状だ。

 また、公益財団法人・日本修学旅行協会(東京)がアンケート方式で行った平成30年度の実態調査(960校が回答)では、修学旅行先として広島県は全国7位にランクインしているのに対し、岡山県は上位20位に入らなかった。

 学校側が修学旅行先を決めるのは、実際の旅行の1~2年前とされる。今年は同部の快挙による「成果」が期待されたが、新型コロナウイルス禍で全国的に修学旅行の中止が続出した。同部は現在、映像による誘致PRを企画。同部2年の犬束朱里(いぬづか・しゅり)さん(17)は「先輩たちからのデータを受け継ぎ、リモート型など別の方面から、(誘致を)盛り上げていきたい」と意気込んでいた。

会員限定記事会員サービス詳細