女子高生らが企画した新しい修学旅行先は岡山

女子高生らが企画した新しい修学旅行先は岡山
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 修学旅行先としてはマイナーな部類に入るとされる岡山県。隣県の広島県に後れを取るが、こうした状況に立ち上がったのが県立倉敷商業高校(岡山県倉敷市)の「商業研究部」高校生ら。修学旅行のモニターツアーなどを企画しており、こうした近年の活動が評価され、日本観光振興協会などが主催する「ジャパン・ツーリズム・アワード」で高校生としては初めて、入賞を果たした。

民泊を活用

 「もっと焦がした方がおいしいよ」

 「うちの自家製のタレを使ってみよう」

 昨年7月13日夜、岡山県北西部の自然豊かな高原地帯に位置する新見市哲多町の民家で、女子高生たちが住民からアドバイスを受けながらバーベキューを楽しんでいた。焼いているのは全国の和牛ブランドのルーツとも言われる黒毛和牛「千屋牛(ちやうし)」や地元産のジャガイモなど。同校商業研究部が企画したモニターツアーの一幕だ。

 岡山の修学旅行先としての可能性を模索する取り組みで、県内3校の女子生徒17人が参加。1泊2日の日程で、備中松山城(同県高梁市)で着物を着て写真を撮ったり、総延長450メートルの鍾乳洞「満奇洞(まきどう)」(同県新見市)をめぐったりした。宿泊場所は「民泊」を展開している民家を活用したのが特徴だ。

 同部副部長の3年、木下あかねさん(18)は「他では味わえない自然と、地元の人たちとの触れ合いが魅力」と強調。事後に参加者の満足度を集計したところ5点満点で平均4・5点と上々だった。また、同部で独自に地域への経済波及効果を算出したところ、18人が利用したとの換算で約81万円で、1クラス40人では150万円程度が見込めるとの結果が出た。

 同部はモニターツアーの模様を収めたパンフレット500部を作製。上京して公益財団法人「日本修学旅行協会」や日本旅行東京教育旅行営業部を訪れ、修学旅行先としての岡山の魅力をアピールした。

「高校生と思えぬ実行力」

 もともと同部は、岡山の魅力を対外的に打ち出す活動を展開してきた。近年は、親子連れや留学生を対象としたモニターツアーを企画したり、平成30年の西日本豪雨ではインスタグラムで被害のあった高梁川流域での写真コンテストを実施したり。同コンテストに関連しては、寄せられた写真を活用して復興のための観光PRチラシを作成。関東、関西の計約50のホテルに交渉し、計2千枚をおいてもらったこともある。