大和証券グループ、新卒採用に「ジョブ型」検討 中田社長「スキルの高い人は報酬や配置変える」

大和証券グループ本社の中田誠司社長
大和証券グループ本社の中田誠司社長

 大和証券グループ本社の中田誠司社長は28日までに産経新聞のインタビューに応じ、新卒者を対象に、職務範囲を明確にし具体的成果で処遇する「ジョブ型」雇用の導入を検討していることを明らかにした。本社部門やIT人材の新卒採用への導入を想定する。優秀な人材を集め、競争力の強化につなげる。

 中田氏は「スキルの高い人については、報酬や入り口(入社直後)のポジション(配置)を変えていくことは考えたい」と述べた。職務を限定せず、広く人材を採用する「メンバーシップ型」も併用し、柔軟に採用を進める方針だ。

 同社は令和3年春入社予定の新卒採用では、新型コロナウイルス感染拡大で面接や移動に制限が加わったため、6月からの一括採用のプロセスだけでなく通年でエントリーを受け付けている。中田氏は「多様性に富んだ学生が受けに来ている」と述べ、4年春に向けて同様の形を続ける方針も示した。

 一方、2050年に温室効果ガス排出を実質ゼロにする政府目標の実現に向けた取り組みも加速する。再生可能エネルギー分野への投資は今年9月末時点の約1300億円から、中長期で2・3倍の3千億円程度を目指す。

 中田氏は「コロナ禍で社会課題への関心が高まる中、資本市場を通じて資金を必要としている人と資金を提供できる人を結び付けて資金循環を円滑に回す」と述べ、環境や社会課題の解決につながるESG投資を強化する考えを示した。

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