菅義偉首相が取りやめとしていた年始の伊勢神宮(三重県伊勢市)の参拝について、来月13日に行う方向で調整に入ったことが29日、分かった。複数の政府関係者が明らかにした。
首相による年始の伊勢神宮参拝は毎年恒例で、菅首相も来月4日の参拝を予定していたが、今月28日に取りやめを決定した。首相は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、国民に「静かな年末年始をお過ごしいただきたい」と呼びかけており、コロナ下でも多くの人出が予想される年明け直後の参拝を回避した。ただ、首相周辺は「参拝は中止ではなく、あくまで延期だ」と述べていた。
政府は来月11日まで観光支援事業「Go To トラベル」を全国一斉に一時停止している。12日以降は一部地域で事業の再開が見込まれており、感染の状況を見極めながら最終判断する。