三陸沿岸と内陸結ぶ復興支援道路 被災地に劇的変化をもたらすか  (1/2ページ) - 産経ニュース

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三陸沿岸と内陸結ぶ復興支援道路 被災地に劇的変化をもたらすか  

三陸沿岸と内陸結ぶ復興支援道路 被災地に劇的変化をもたらすか  
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 岩手県内で今年1番の明るい話題は12月5日の「区界(くざかい)道路」(8キロ)の開通かもしれない。東日本大震災の復興支援道路として国が直轄代行で整備した自動車専用道で、三陸沿岸の宮古市と内陸の盛岡市を東西に結ぶ国道106号の最大の難所を劇的に解消し、両市の距離感を大幅に縮めたからだ。被災地の産業、観光振興の起爆剤として期待が膨らんでいる。

 北海道に次ぐ広さの岩手県の面積は1万5275平方キロ。香川を除く四国3県の面積に匹敵する。県庁所在地の盛岡市は東北道と国道4号、東北新幹線が縦断する内陸にある。震災の津波で甚大な被害を受けた三陸沿岸までは最短でも約90キロ。しかも、内陸と三陸沿岸の間には北上山地が横たわる。

 区界峠は宮古と盛岡の市境にあり、5%を超える7カ所の急勾配と21カ所の急カーブが12・8キロにわたり連続する。冬の間、路面凍結する急勾配と急カーブの峠道は事故が多発し、国道106号の最大の難所だった。

 区界道路は無料の自動車専用道で総工費約540億円。県内の道路トンネルで最長の新区界トンネル(4998メートル)と簗川(やながわ)トンネル(1576メートル)でルートを直線化し、勾配も4%に緩和した。従来ルートより距離を4・8キロ、所要時間を約8分それぞれ短縮した。

 その効果は絶大で、開通前のウオーキングイベントに参加し、マイクロバスでも区界道路を体験した宮古市の奥堂栄市さん(67)は「真っすぐな道路で勾配も緩やか。運転のリスクがなくなった。わずか8分の短縮だが、宮古-盛岡を運転する負担も半分になり、盛岡がグーンと近くなった」と話した。別の参加者からは「これで陸の孤島から解放される」との言葉も漏れた。