宇野3位発進にも笑顔 フィギュア 今季初戦に「待ち望んでいた」 

 25日に開幕したフィギュアスケートの全日本選手権男子ショートプログラム(SP)で、今季初戦の宇野昌磨(トヨタ自動車)は3位だった。

 約10カ月ぶりの公式戦は楽しかった。取材エリアに現れた宇野は、94・22点で3位発進とは思えない笑顔を振りまいた。「すごく緊張した。こういう緊張感で試合することを、心のどこかで待ち望んでいたんだなと思って滑った」。リンクに立った喜びがあふれた。

 冒頭の4回転フリップを鮮やかに決めた。「大会ってこんな感じだったな。よっしゃーって思った」。不安があった続く4回転トーループは転倒し、最後のトプルアクセル(3回転半ジャンプ)は着氷した。「失敗したジャンプ以外は良かった」とうなずいた。

 今季は新型コロナウイルスに振り回された。国内で調整を続け、拠点のスイスに戻ったのは9月だった。その後、今季の初戦と位置づけ出場予定だったグランプリ(GP)シリーズのフランス杯が中止になった。年末にようやく訪れた初戦のリンクは心地よかった。

 トップの羽生結弦(ANA)とは9・31点差。5連覇には黄色信号がともっている。26日のフリーへ「もう一度、ここで滑らせてもらうことに感謝しながら、今日まで頑張ってきた自分を楽しませてあげたい」と意気込んだ。楽しんで、大舞台での快挙を目指す。(久保まりな)