首位スタートの紀平「まずまず」 2連覇へ視界良好

紀平梨花 =25日、長野市・ビッグハット(代表撮影)
紀平梨花 =25日、長野市・ビッグハット(代表撮影)

 25日に開幕したフィギュアスケートの全日本選手権女子ショートプログラム(SP)は、2連覇を目指す今季初戦の紀平梨花(トヨタ自動車)がトップに立った。

 すべてのジャンプを跳び終えた紀平は、とびきりの見せ場を用意していた。左手一本での側転を組み込み着氷。高い身体能力を生かした個性的な構成で拍手を誘った。「陸での片手側転は得意。幼稚園からの、いろんな運動が生きているんじゃないか」。いたずらっぽい笑顔で振り返った。

 今季初戦。2月以来の実戦に「ドキドキだった」という。新しいSPの冒頭ではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を軽やかに跳んだ。ミスは2連続ジャンプの2本目の3回転で着氷が乱れたくらい。79・34点での首位スタートに「80点を超えたかったけど、まずまず」とうなずいた。

 新型コロナウイルスの影響で出場予定だった11月のグランプリ(GP)シリーズ、フランス杯は中止となった。男子五輪銀メダリストのステファン・ランビエル氏の指導を受けるスイスで筋力トレーニングに励み脚力がついた。「ジャンプに最近、高さが出るようになってきた」という。

 2連覇へ視界は良好だ。SPで大きなミスがないことを前提に、フリーで大技の4回転サルコー投入を考えてきた。「オフに頑張ってきた。できるだけ挑戦したい」。初の成功へ条件は整った。(田中充)