香港紙創業者を保釈 高裁、司法独立示す 国安法事件、言論禁止も - 産経ニュース

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香港紙創業者を保釈 高裁、司法独立示す 国安法事件、言論禁止も

23日深夜、保釈された香港紙、蘋果日報(リンゴ日報)創業者の黎智英氏(中央)=香港(共同)
23日深夜、保釈された香港紙、蘋果日報(リンゴ日報)創業者の黎智英氏(中央)=香港(共同)

 香港高等法院(高裁)は23日、香港国家安全維持法(国安法)違反と詐欺の罪で起訴された香港紙、蘋果日報(リンゴ日報)創業者の黎智英氏が申請した保釈を許可した。黎氏は同日深夜、保釈された。黎氏は中国の習近平指導部が危険人物と見なす民主派の大物。国安法施行により中国の統制強化が進む中、司法の独立が一定程度機能していることを示した形だ。

 保釈条件には、メディアのインタビューやツイッターなどを通じた言論の発表禁止のほか、外国政府職員との面会禁止、原則として自宅を離れないことが含まれている。保釈金は1千万香港ドル(約1億3千万円)。黎氏は、国安法の「外国勢力との結託により国家の安全に危害を加えた罪」に問われている。司法当局は、7月1日から12月1日までの間、黎氏が香港で外国の機構などに対し、香港や中国への制裁や敵対的行動の実施を求めたと指摘している。

 香港メディアによると、起訴状では、黎氏がツイッターでポンペオ米国務長官や台湾の蔡英文総統のアカウントをフォローしていることや、7月に「中国による自由の抑圧に対し世界が行動を取ることが、より重要になっている」と投稿したことなどを「罪証」に挙げた。(共同)