外交文書

サッチャー英首相 日本のワイロ「大ショック」「土葬は嫌」

1989年9月、来日し中山太郎外相(右)と握手するサッチャー英首相=東京都千代田区の英国大使公邸
1989年9月、来日し中山太郎外相(右)と握手するサッチャー英首相=東京都千代田区の英国大使公邸

 「鉄の女」と呼ばれた英国のサッチャー元首相が1989年9月に日本を訪問した際、日本の政治活動や死者の埋葬などについて、率直な印象を同行した日本の駐英大使に語っていた。23日公開された外交文書で明らかになった。

 89年9月26日付の文書はサッチャー氏が22日に全日程を終え、都内のホテルから羽田空港まで車で向かう際、同乗した駐英大使に語った内容を記録した。

 サッチャー氏は21日夜は2時間しか寝ておらず、目も充血していたが、大使に「これから機中で訪ソ(連)の勉強をし、真夜中モスクワ着、打合せの上、さらに勉強、少し寝た上、ゴルバチョフ(元大統領)に会う」と語り、鉄の女ぶりをアピールした。

 また、日本の政治家は選挙区の冠婚葬祭などにお金がかかると聞いたことに対し「大ショックだ。私人が政治家にワイロを贈るのと同じ様に、政治家からワイロを贈って貰うことを期待するのは真の民主政治からみて邪道」と批判した。

 サッチャー氏は訪日中に英国人墓地を参拝しており、「自分は土葬されたくなく、火葬が一番清潔な弔い方だと思う。(火葬が一般的な日本のように)英国もなりつつあり、結構なことだ」とも語った。