動画

上皇さま87歳 感染症の歴史お聞きに ご夫妻で穏やかに

お住まいの仙洞(せんとう)仮御所の庭を散策し、ミカンの木をご覧になる上皇ご夫妻=11月24日午後、東京都港区(宮内庁提供)
お住まいの仙洞(せんとう)仮御所の庭を散策し、ミカンの木をご覧になる上皇ご夫妻=11月24日午後、東京都港区(宮内庁提供)

 上皇さまは23日、87歳の誕生日を迎えられた。3月に仙洞(せんとう)仮御所(東京都港区)へ転居後は、研究のための定期的な皇居訪問を除き、新型コロナウイルス禍で外出を控えて上皇后さまとともに静かに過ごされている。誕生日行事は、コロナ禍の国民を案じ、すべて控えられる。

 新型コロナをめぐり、上皇さまは医師から100年前に流行したスペイン風邪との違いや、感染症の歴史について聞くなど、理解を深められている。一方、11月の立皇嗣(りっこうし)の礼で一連の代替わり行事が無事終了したことには、深く安堵(あんど)されているという。

 仮御所では、これまでに訪問した国や地域、出会った人々について、当時の記録を取り寄せて回顧されることも。昨年火災で焼失した沖縄の首里城や、東日本大震災の被災地のその後を気にかけられている。

 宮内庁によると、上皇さまの体調に変化はないものの、年齢を重ね、昔の出来事などについて、上皇后さまに尋ねられることも増えたという。時にやりとりが繰り返されることがあっても、「ご夫妻でそれを一緒に笑いながら、穏やかに過ごされている」(側近)という。

会員限定記事会員サービス詳細