朝晴れエッセー

大和言葉・12月22日

12月4日の「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」最終巻発売の新聞広告は、実に4面掲載という大がかりなもので、最終巻を楽しみにしていた私は胸に迫るものがあった。

その中でも作者である吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんの読者に向けたメッセージがあたたかく、文中に「幾久(いくひさ)しく」とあったが、なんとも柔らかく美しい響きに、この美しい言葉を調べてみることにした。

「幾久しく」とは、いつまでも変わらないさま、将来も長く続くさま、末永くという意味で、大和言葉ということがわかった。

この大和言葉は日本書紀や万葉集でも使われていて、奈良時代より以前から使われている表現とのこと。

他にも想いを寄せる、花を持たせる、こよなく、なども大和言葉だそう。

さらに驚き、よく口にしている「お心遣いありがとうございます」「心待ちにしています」もそれにあたるそうで、知らずに使っている私は大和撫子(なでしこ)にでもなれている気分になってきた。

大人気の中で完結を迎えた「鬼滅の刃」だが、ずっと繋(つな)がれている日本の美しい言葉と、受け継ぐことをテーマにしたこの作品は、どこか共通するものがある。

その「想いは不滅。」なのだろう。