あふれた目薬はパチパチでなく縦、横に拭き取るべき(1/2ページ) - 産経ニュース

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あふれた目薬はパチパチでなく縦、横に拭き取るべき

あふれた目薬はパチパチでなく縦、横に拭き取るべき
あふれた目薬はパチパチでなく縦、横に拭き取るべき
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 みなさんは目薬を正しくさしているだろうか-。こんな調査に取り組んだ徳島文理大香川薬学部(香川県さぬき市)の学生らが、観察結果を踏まえ、目薬による目周辺の副作用の対策に効果があるとみられる、あふれた薬液のぬぐい方を考察。日本薬学会の「薬学雑誌」に発表した。それによると、「目の周囲を縦と横に拭けば、副作用の軽減が期待できる」という。

「世界的に珍しい」調査

 同大6年の高本彩音さん(24)が卒業研究として取り組んだ。指導した池田博昭教授によると、点眼行動に関する調査は世界的にも珍しいといい、結果をもとに効果的な点眼指導につなげる狙いがある。

 調査は昨年4月の入学式に集まった新入生や保護者からボランティアを募り実施。10~60代の男性30人、女性70人が協力した。参加者にはいすに座って目薬をさしてもらい、その様子を1秒間に240コマの動画で撮影。さらに、アンケートを行った。

 調査結果のうち、まず昨年公表された内容では、目薬のさし方を誰に教わったかという質問に対して40%が「自己流」と回答し、「家族や友人」の30%が続いたことが判明した。医師や看護師、薬剤師といった医療者を挙げたのは19%にとどまった。

 自己流で目薬をさすためか大多数の人の間違いが明らかになった。目からあふれた薬液は本来、ティッシュやガーゼでぬぐうべきだが、なんと98%がぱちぱちと瞬きをし、ティッシュを使ったのは44%にすぎなかった。

目薬成功率は7割

 調査内容をさらに考察し、今回薬学雑誌に発表したのが、目薬のさし方のばらつきや、あふれた目薬の拭き方だ。

 このうち目薬のさし方は「目薬を持たない指で上下のまぶたを開く」(37%)と、医療者が勧める「目薬を持たない指で下まぶたを引き下げる」(36%)が拮抗(きっこう)し、「片手で目薬をさす」(24%)が続いた。「目薬を持たない指で上のまぶたを開く」(3%)もいた。

 調査では目薬の成功率も調べており、100人が計164滴落としたうち、ちゃんと目に入ったのは115滴で、成功率は70・1%だった。池田教授は「成功率が100%になれば、点眼薬の薬剤費を3割削減できる可能性もある」と指摘する。

「ほぼ拭き取りできる」