少数民族女性の難民認定請求認めず 東京高裁

 ミャンマー国籍で少数民族カチンの40代女性=東京都=が難民認定を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(白石史子裁判長)は17日、国に認定を命じた1審判決を取り消し、「帰国すれば軍や関係者から拷問迫害を受けるという客観的な事情は認められない」として女性の請求を退けた。

 判決によると、女性は留学のため平成12年に来日後、カチンの地位向上を求めるグループのメンバーとして反政府デモに参加した。

 3月の東京地裁判決は、ミャンマーで軍事政権の関係者から暴行を受けた兄が「妹が日本で政治活動をしているのを知らないと思っているのか、と言われた」との手紙を残した点を重視。女性の活動は軍事政権に認識され、帰国すれば迫害を受ける恐れがあると指摘した。

 高裁は手紙の内容について、女性が後から書き加えたもので、軍事政権が活動を認識していたとは認めがたいとした上で「女性は日本で大使館前などのデモに参加したにすぎず、迫害される可能性は小さい」と述べた。

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