【経済#word】e-fuel ハイブリッド車延命へ 二酸化炭素原料の新燃料(1/3ページ) - 産経ニュース

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e-fuel ハイブリッド車延命へ 二酸化炭素原料の新燃料

 脱炭素化に向け、ガソリン燃料で走る自動車の販売規制の導入や検討が各国で掲げられている。大手自動車メーカーは電気自動車(EV)などの電動車開発を加速させるが、コストや車載電池開発などガソリン車を完全代替するには課題は多い。そこで同時に研究開発が進んでいるのが、新型の液体燃料「e-fuel(イーフューエル)」だ。大気中に放出されるはずの二酸化炭素(CO2)を原料とするため、温室効果ガス排出が実質ゼロの「カーボンニュートラル」と見なされる。日本が得意としながらガソリンも使用する、ハイブリッド車(HV)の需要延命にもつながる。

 イーフューエルは、工場などから排出されるCO2を回収し、水素と合成して製造される。ガソリン燃料やディーゼル燃料に混合して利用できる。製造段階で電力を必要とするが、これを太陽光などの再生可能エネルギーでまかなうことで、全体でCO2の排出がゼロと見なされる。

 CO2排出がゼロと見なされる燃料には、トウモロコシや藻類などからつくるバイオ燃料もあり、各国でガソリンなどに混合して販売されてもいる。だが、イーフューエルはバイオ燃料に比べ、製造時間が短く大量生産に向く利点があるとされている。

 先行してイーフューエルの研究開発を始めたのは独アウディだ。2017年に研究施設を設立した。その背景には、欧州での厳しい環境規制基準がある。

 アウディを含む欧州勢メーカーは積極的にEVシフトを進めているが、欧州では30年の「ライフサイクルアセスメント(LCA)規制」導入が検討されている。車両や燃料の製造から、走行時、廃棄までを含め、トータルで排出されるCO2を規制の対象とするという、きわめて厳しい基準だ。