2780万円横領の元弁護士、起訴内容認める 検察「仮想通貨、ミスコン協賛金に」

 依頼人から預かった現金や弁護士会会派の会費など計約2780万円を着服したとして、業務上横領罪に問われた元弁護士、吉村卓輝被告(38)の初公判が15日、大阪地裁(増田啓祐裁判長)で開かれ、被告は「事実関係に間違いありません」と起訴内容を認めた。

 起訴状などによると、大阪弁護士会の会派の会計担当を務めていた平成29~30年、会費などを管理する口座から約1980万円を引き出した。また31年2月、法務局から払い戻しを受けた依頼人の供託金800万円を着服したとしている。

 冒頭陳述で検察側は、被告が独立開業に伴う借金を背負い、高級クラブでの接待費用などを負担したため資金繰りに苦慮していたと指摘。着服した現金は借金返済や仮想通貨取引の支払い、ミスコンの協賛金などに充てたと述べた。

 被告は今年9月、大阪弁護士会から退会命令の懲戒処分を受け、弁護士としての活動はできない状態になっている。