師走のパーティー開催苦心 解散足音、コロナ禍も背に腹代えられず

自民党・細田派(清和政策研究会のパーティーで挨拶する菅義偉首相=9月28日午後、東京都港区(三尾郁恵撮影)
自民党・細田派(清和政策研究会のパーティーで挨拶する菅義偉首相=9月28日午後、東京都港区(三尾郁恵撮影)

 師走の永田町で、国会議員の政治資金パーティーが相次ぎ開かれている。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、一時は開催が見送られるケースも少なくなかったが、ここにきて増加傾向にある。背景には1年以内に行われる衆院解散・総選挙などの「軍資金」集めに駆り立てられている事情が透ける。感染者を出せば批判は避けられないが、背に腹は代えられないようだ。

 14日正午ごろ、東京・紀尾井町のホテルでは自民党岸田派(宏池会)の三ツ矢憲生衆院議員のパーティーが開かれ、下村博文党政調会長や同派の岸田文雄会長らが出席した。その約1時間後、同じホテルの別の会場では細田派(清和政策研究会)の加田裕之参院議員がパーティーを開催。こちらには西村康稔経済再生担当相ら同派所属議員が駆け付けた。

 三ツ矢、加田両氏に限らず、14日は都内の別のホテルや地元の選挙区などで複数のパーティーが開かれた。感染抑止を理由に食事は提供せず、「密」を避けるため間隔をあけて椅子を配置する形式が主流だ。ほとんどの会場で検温や消毒などの対策も講じられた。

 それでも感染者をゼロに抑えられる保証はない。リスクを負ってまでなぜ開催するのか。今月パーティーを開いた自民党のある衆院議員は取材に「中止も考えたが、活動資金が底をついた。(頻繁に)集会ができないため、短い時間でもメッセージを発信する場が必要だった」と苦しい胸のうちを明かす。同時に世間の反発を懸念し、開催したことについて「公言しないでほしい」とも語った。

 一方、年末恒例の自民党各派の忘年会は対応が分かれている。11月30日の細田派の忘年会場ではフェースシールドが配られ、5人掛けテーブルに4人ずつ座るといった対策をとった。岸田派は衆院当選1~6期を2つのグループに分けて月内に忘年会を予定。7期以上の議員は新年会として集まる分散方式をとる。

 麻生派(志公会)は「集まれる状況ではない」(派閥幹部)として、今年は見送る方針だ。(今仲信博)