ホームドア設置急ピッチ 東京メトロ、作業公開

回送列車で輸送され、取り付けられるホームドア=12日未明、東京メトロ日比谷線上野駅
回送列車で輸送され、取り付けられるホームドア=12日未明、東京メトロ日比谷線上野駅

 東京メトロがホームドアの全駅設置に向け、急ピッチで作業を進めている。来春から終電時刻を繰り上げて夜間の作業時間を拡大し、効率を高める考え。11月には東西線東陽町駅(東京都江東区)でホームから視覚障害のある男性が転落して死亡する事故があり、早急な対応が求められている。

 東京メトロは12日未明、日比谷線上野駅での設置工事の様子を報道陣に公開した。ホームドアは回送列車で運ばれ、作業員がてきぱきと位置を合わせて固定していった。

 東京メトロによると、ホームドアの整備状況は平成20年に全179駅中60駅だったが、今年は180駅中143駅になった。特にこの4年間で大きく増えた。

 ただ工事は、終電から始発の間しかできない。来春から終電時刻を全路線で10分ほど早め、作業の効率化を図る。

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