スマートウォッチで「血中酸素」を測る機能は、どこまで使えるのか? 知っておくべき6つのこと

医療の現場では、血中酸素のチェックが極めて重要になる場合がある。SpO2は、睡眠時無呼吸症候群、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)など、呼吸器疾患がある人の状態を監視するための重要な指標なのだ。

血液循環が悪くなると、規則的な呼吸ができなくなる可能性がある。そこで、パルスオキシメーターを使って患者を定期的に監視し、SpO2が危険水域に達する可能性を医師が早期に発見できるようにするわけだ。

3.COVID-19に対する効果は?

パンデミックが発生して間もないころから、パルスオキシメーターの需要は爆発的に増加した。人々が、どんな手段を使ってでも、自分や家族が新型コロナウイルスに感染していないか確認したいと考えたからだ。

最近の事例からもわかるように、血中酸素飽和度は、新型コロナウイルスに感染した人がこのウイルスにうまく対処できているかどうかを示す最も重要な指標のひとつとされている。感染者が気がつかない間に酸素飽和度が低下し、いつのまにか肺炎を発症している可能性があるからだ。医療機関のなかには、患者が自宅で血中酸素飽和度を測定できるウェアラブル端末を配布しているところもある。

ただし、SpO2の異常を見つけるだけでは、COVID-19やその他の病気を診断するには不十分だ。また反対に、デバイスが正しく測定できなければ、SpO2が正常だと誤解してほかの基礎疾患を見落とし、誤った安心感を得てしまう可能性がある。

新型コロナウイルスに感染した可能性を示す兆候や症状は数多くある。健康に関する重要な判断を下す際には、デバイスから収集された情報だけを頼りにせず、必ず医師に相談してほしい。

4.結局どうすれば血中酸素飽和度を測定できる?

パルスオキシメーターのセンサーは、光を照射して皮膚を通過させ、反対側から出てくる波長を測定する。赤血球は酸素が不足すると色が暗くなることから、センサーがその色を測定することによって、酸素飽和度をパーセンテージで表示することができる。

ただし、パルスオキシメーターを体のどこに取り付けるかによって、この測定値は変わってくる。フィットビットの新製品やApple Watchのような手首に取り付けるデバイスは、センサーに跳ね返ってきた光を測定している。これに対して指に取り付けるタイプのセンサーは、指先を通過する光を測定してデータを読み取る(入院中にセンサーを人差し指の先にテープで固定された経験がある人もいるだろう)。

このようなデバイスをもっている人は、説明書の指示にできるだけ従ってほしい(アップル、フィットビット、ガーミン、サムスンのデバイスでの測定方法については、各リンク先を参照)。それでも常に完璧なデータが得られるわけではないことは、頭に入れておく必要がある。

会員限定記事会員サービス詳細