札幌と大阪、来訪客激減 「GoTo除外」で一定効果か

人通りが少ない札幌市の繁華街・ススキノの交差点=12日夕
人通りが少ない札幌市の繁華街・ススキノの交差点=12日夕

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」の目的地から外された大阪市と札幌市の観光地で、都道府県外からの来訪客が他の観光地よりも落ち込んでいたことが12日、スマートフォンアプリの位置情報に基づく人出データの分析で分かった。目的地除外による都道府県境をまたいだ移動の抑制に、一定の効果があったとみられる。(荒船清太)

 システム会社「アグープ」のデータを基に、目的地から除外された札幌駅前(札幌市)、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)と、除外されなかったお台場(東京都)、嵐山(京都市)について、除外前後の休日の人出を前年同時期と比較した。

 除外直前の11月23日の都道府県外からの人出は、USJが前年同期比で113%、札幌駅前が63%、お台場は51%、嵐山は199%。除外後の12月6日はUSJが32%、札幌駅前は14%と大きく落ち込んだのに対し、お台場は42%、嵐山も84%と踏みとどまった。

 一方、12月6日の都道府県内からの人出は、USJが前年同期比75%、札幌駅前は64%。お台場の82%や嵐山の87%よりは少ないものの、都道府県外の人出に比べ減少幅は緩やかだった。

 また、全体に占める都道府県外の人出の割合も、除外地域は減少幅が大きかった。12月6日時点でUSJが41%で、前年同時期の61%から20ポイントも減少。前年も14%と少なかった札幌駅前は3%にまで落ち込んだ。お台場も54%から38%になったが、40%だった嵐山はほぼ同水準の39%だった。

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の12月11日の分析では、県境をまたぐ移動歴のある20~50代が2次感染を広げる頻度が比較的高く、国内の移動抑制が課題となっている。