浪速風

新庄さんが示した「SHINJOY」の大切さ

トライアウトではつらつとプレーする新庄剛志さん=神宮球場(長尾みなみ撮影)
トライアウトではつらつとプレーする新庄剛志さん=神宮球場(長尾みなみ撮影)

 今から思えば失礼な話だが、虎番仲間で、こんな冗談話をしたことがある。野球に悩む新庄剛志さんに他のスポーツを薦めるとしたら、何がいいか。見解が一致したのは、アメリカンフットボール。足の速さにボールをキャッチする巧みさ…。素晴らしいワイドレシーバーになる才能を備えていた

 ▼今週、久しぶりに新庄さんのはつらつとしたプレーを見た。7日に神宮球場で開かれた12球団合同トライアウトに参加し、試合形式の打撃では安打も放った。48歳とは思えない引き締まった肉体に驚かされたが、それ以上に塁上で無邪気に喜ぶ姿がまぶしかった

 ▼新庄さんは笑顔で「6日間でオファーが来なかったら、野球は終わる」と宣言した。残念ながら、獲得に乗り出す球団はなさそうだ。それでもいい。新庄さんの挑戦は、何かに真剣に取り組む楽しさを教えてくれた。米大リーグで一世を風靡(ふうび)した「SHINJOY」(新庄とENJOYを掛け合わせた造語)は健在だった。

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