「偏見はフェアでしょうか」日本看護管理学会がコロナ差別で声明

 日本看護管理学会は10日、新型コロナウイルス感染症への対応で、看護師は身も心も疲弊してきているとし、偏見の目で見ることをやめるよう求める声明を公表した。「仕事を全うするだけなので、感謝の言葉は要りません。ただ看護に専念させてほしい」とし「差別や偏見はフェアな態度でしょうか」と問い掛けている。

 声明は、健康と医療を守るため、慎重に活動するよう国民に要望した。また看護師が仕事を隠さざるを得ない状況にあると指摘。仕事に戻ろうという潜在看護師に対し、窮状を救う意思のある人として温かく送り出して、と求めている。

 日本看護管理学会によると、同学会にはスタッフを管理したり、職場環境を整えたりする看護管理者ら5千人以上が所属。厚生労働省は最近、医療従事者に対する感謝を表明するよう、呼び掛けに力を入れている。

会員限定記事会員サービス詳細