バイデン氏の次男 税務に関し検察捜査受ける ウクライナめぐる疑惑との関連不明

 【ワシントン=黒瀬悦成】次期米大統領に就任する見通しとなった民主党のバイデン前副大統領の次男、ハンター・バイデン氏(50)は9日、地元の東部デラウェア州の検察当局が自身の税務に関し捜査していることを発表した。

 ハンター氏が声明で明らかにしたところでは、同氏の弁護士が8日に検察当局から捜査に関して通知を受けたとしている。具体的に何を調べられているかは明らかにしていない。

 ハンター氏は「事態を非常に真剣に受け止めている」としつつ、「専門的かつ客観的に調べてもらえれば、合法的かつ適切に税務を処理していることが明らかになると確信している」と強調した。

 ハンター氏は、父親がオバマ前政権の副大統領をしていた当時、ウクライナの天然ガス会社「ブリスマ」の役員を務めていた。

 米紙ニューヨーク・ポストが10月に伝えたところでは、ハンター氏は2015年、現職の副大統領だった父親を、汚職疑惑のあった同社役員に紹介。このことを示す電子メールが、同氏のノートパソコンから見つかったとしている。

 FOXニュースも同月、ハンター氏と父親が中国のエネルギー企業から取引をめぐる見返り報酬を得る取り決めがあったことを示唆する同氏のメールを入手したと伝えていた。

 また、共和党が多数を占める上院の国土安全保障・政府活動委員会と財務委員会は9月、ハンター氏が同社の役員を務め、高額の報酬を得ていたのは「利益相反の恐れがある」とする報告書を公表していた。

 デラウェア州検察当局による今回の捜査が一連の疑惑に絡むものであるかは現時点で明らかになっていない。