浪速風

バカ査定と「賢い」政府

 財務省は、各府省の立案した政策を査定した上で予算案に書き込んでゆく。そこに政治、駆け引きが絡み、結果的に無駄な予算を計上することも。その象徴として挙げられるのが、戦艦大和・武蔵、伊勢湾干拓、青函トンネルの「昭和三大バカ査定」で、本州四国連絡橋や関西国際空港も同様の嘲(あざけ)りを受けたことがある ▼今年度、来年度の政府予算案は、まるで戦時下のように急膨張の道を突き進んでいる。コロナ禍という非常事態にあるので当然といえば当然なのだが、無駄が紛れ込む可能性は高まっている。ただ、一時はバカげてみえた政策でも、後々役に立ったり、お金に換算しづらい効果を発揮したりすることがある。見極めは難しい ▼予算規模を物差しに「大きな政府」と「小さな政府」のどちらが望ましいかという議論があるが、今求められるのは「賢い政府」だろう。一時の言い逃れや意地っ張りなどのために、持てる能力を浪費してほしくない。

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