北海道で病院のクラスター拡大 札幌と旭川

クラスターが発生した北海道旭川市の「慶友会吉田病院」=9日午前
クラスターが発生した北海道旭川市の「慶友会吉田病院」=9日午前

 札幌市は9日、新たに市内の病院と有料老人ホームで新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。感染者はそれぞれ20~100代計17人と20~90代計14人。同市では病院のクラスターの拡大が続いており、市内で未収束となっている病院のクラスターは13件となった。

 北海道2番目の規模となっている療養型病院「札幌田中病院」のクラスターは、感染者が5人増えて計215人に。さらに、基幹病院「手稲(ていね)渓仁会病院」で2人増えて計40人となった。ほかにも名称非公表の2病院でクラスターが拡大した。

 病院のクラスターの大規模化で医療体制が逼迫(ひっぱく)している旭川市では9日、道知事からの要請で派遣された自衛隊の看護師が支援活動を本格化させた。クラスターが発生している「吉田病院」と障害者施設「北海道療育園」で看護業務に当たる。

 旭川市によると、吉田病院では感染者が2人増えて計197人に。北海道療育園では15人増え、計60人となった。病院では国内最大のクラスターとなった「旭川厚生病院」は7人増えて計241人に。同病院は、9日午後4時時点の感染者数を計253人と公表している。

 北海道では9日、新型コロナに感染した患者16人が死亡し、新たに197人の感染が確認された。1日の死亡確認数がこれまでで最も多かった今月6日の15人を上回り、過去最多となった。道内では9日、札幌市の2件と石狩地方の民家で開かれた誕生会の計3件のクラスターが発生した。

 亡くなったのは、札幌市・70~100代男女7▽旭川市・性別と年代非公表7▽道公表分・80代男性1▽同・性別と年代非公表1-の計16人。関係者によると、旭川市の7人はいずれもクラスターが発生している吉田病院か旭川厚生病院の患者という。

 地域別の感染者は、札幌市95▽旭川市26▽函館市7▽小樽市2▽石狩地方19▽胆振地方18▽十勝地方10▽渡島地方7▽宗谷地方6▽空知地方3▽檜山地方2▽上川地方2-で計197人。奥尻島の奥尻町で新たに2人の感染が確認され、奥尻島の感染者は公表分で計56人となった。

 道内の死者は計287人、感染者は延べ1万564人(実人数1万535人)となった。9日午後6時時点の重症者は27人。