宮本浩次 カバーアルバム「ROMANCE」 女心のロマンに共感

カバーアルバム「ROMANCE」がヒット中の宮本浩次=東京都渋谷区(石井健撮影)
カバーアルバム「ROMANCE」がヒット中の宮本浩次=東京都渋谷区(石井健撮影)

 ロックバンド、エレファントカシマシのボーカリスト、宮本浩次(ひろじ)(54)のソロアルバム「ROMANCE(ロマンス)」がヒットチャートの1位を獲得するなど大ヒットしている。子供時代に聴いた岩崎宏美や松田聖子ら女性歌手による歌謡曲の名曲を歌っている。宮本に名曲たちへの思いを聴いた。(石井健)

バンド以前の自分

 --他人の持ち歌を歌う、いわゆるカバーのアルバムを作ろうと考えた理由はなんですか?

 「中学、高校の仲間とエレファントカシマシっていうバンドをやっておりまして、平成29年にはデビュー30周年を迎えました。人生において本当に長くやってきた。それで、エレファントカシマシとは違うことをやりたい。聴いてもたいたいと、31年からソロ活動を始めました。カバーアルバムも絶対に出そうって決めてたんです」

 「この『ROMANCE』っていうカバーアルバムは、バンドの仲間たちと出会う前に出合った優れた音楽、自分のルーツを集めました」

歌って初めて分かること

 --カバーに取り組んだのは、緊急事態宣言が発出された際だとか

 「『恋人はサンタクロース』と『あなた』は、テレビCMで使うなどの目的で昨年録音していたんですよ。で、カバーアルバムを出せたらいいなと具体的に考え始めていた」

 「ところが、緊急事態宣言が発出されて、レコーディングもいつできるか分からなかった。休んでもよかったんですが、作りたいと思っていたカバーアルバムの候補曲を150曲ぐらい聴き、とりあえずカバーしたい歌をギターで弾き語りをして録音することを日課にしたんです」

 「4月18日ぐらいから始めて、最初に歌ったのは『ジョニィへの伝言』と『二人でお酒を』でした。『二人でお酒を』は平尾昌晃(まさあき)さんの作曲。非常にブルース。すごく、ちゃんと、ブルース。歌って初めて分かることってあるんだなって思った。多分5月6日まではやった。30曲以上歌いました」