免田栄さんが死去 死刑囚で初の再審無罪 熊本の一家4人殺傷

1983年7月、再審無罪判決を受け、釈放された免田栄さん=熊本地裁八代支部
1983年7月、再審無罪判決を受け、釈放された免田栄さん=熊本地裁八代支部

 昭和23年に熊本県人吉市で一家4人が殺傷された「免田事件」で死刑が確定し、58年に死刑囚として初めて再審無罪になった免田栄(めんだ・さかえ)さんが5日、老衰のため福岡県大牟田市の高齢者施設で死去した。95歳。熊本県出身。葬儀・告別式は6日午後1時から大牟田市沖田町135の1、白雲社エンディングホール南大牟田。喪主は妻、玉枝(たまえ)さん。

 事件は人吉市の祈祷師宅で夫婦が殺害され、娘2人も重傷を負った。免田さんは犯行を自白したとして強盗殺人罪で起訴された。熊本地裁八代支部での第3回公判からアリバイを主張し犯行を否認したが死刑が言い渡され、27年に確定した。

 獄中から無実を訴え続け、6度目の再審請求で80年12月、刑事裁判史上初めて死刑囚に対する再審が決定。地裁八代支部は58年7月、事件当夜のアリバイを認め、自白は信用できないとして無罪を言い渡した。