朝晴れエッセー

上履き洗い・12月4日

金曜日に持ち帰った自分の上履きを、その日の風呂場で洗う。

小4長女と小1次女のそれぞれの役割だが、ここ最近は、次女が長女の分も洗い続けている。当の長女はその間、塾に行っている。

姉の分も洗ってあげたと、湯上がりの次女は私に報告する。すごいねぇと感心した後、2足分洗った理由を聞く。

次女の頬はふんわり緩んで「ねえねが笑った顔が見たいから」。姉に言わずにこっそり洗って「洗っておいたよ!」と言ったときの顔が見たいのだと言う。

だが、姉が塾から帰宅する頃は、就寝中の妹。もはや、見返りを求めない妹の無償の愛なのでは。おかしくてほほえましくて、つい毎度聞いてしまう。

翌朝、長女の机には付箋が貼ってあった。「きんようびは、ほとんどうわばきあらってあげるね。ねえねだいすきだよ」。次女が書いて、寝る前に貼ったのだ。

そういえば、この前は「洗濯物を片付けてあげたよ」と長女の字で書かれた付箋が次女の机に貼られてあった。またある日は「ありがとう。お礼にきれいな石あげるね」と返事の付箋。そして、小さな石がテープで貼り付けてある。

隣り合う机に、互いにこっそり貼り合う、会話のような付箋。姉妹の姿は、まだ幼い三女や弟にどう映っているだろう。姉弟4人が歳を重ねて、心を通わせる姿をぼんやりと想像して目を落とす。

初冬の優しい日差しに、並んで干された上履きが仲良く寄り添っているように見えて、私も思わず「笑った顔」になる朝。

秋元友江 (38) 千葉県柏市