北海道最大のクラスターが200人超に 道内は13人死亡

北海道庁
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 北海道と札幌、旭川、小樽の各市は4日、道内で新型コロナウイルスに感染した13人が死亡し、新たに210人の感染と2人の再陽性が確認されたと発表した。道内最大となっている旭川市の旭川厚生病院のクラスター(感染者集団)は感染者が17人増え、計201人となった。

 旭川厚生病院は、多くの医療機関が集積する旭川市の中でも「五大病院」と呼ばれる道北圏の中核病院の一つ。同市によると、旭川厚生病院の機能をほかの4病院が連携して引き受けているという。

 同市では、吉田病院のクラスターも6人増えて計173人となった。ただ、同市で新たに確認された感染者29人は全て経路が判明しており、同市の担当者は「市中感染が広がっている状況ではない」との認識を示している。

 道内の死者は計237人、感染者は延べ9669人(実人数9641人)となった。

 4日の地域別の死者は、札幌市4▽旭川市7▽道公表分2-の計13人。再陽性2人を含む感染者は、札幌市114▽旭川市29▽小樽市2▽道公表分67-の計212人。

 札幌市では4日、新たに札幌医科大付属病院と市立太平中学校で感染者がそれぞれ8人と9人のクラスター(感染者集団)が発生した。同病院は道内唯一の高度救命救急センターがある基幹病院。同市内で収束していない病院のクラスターは計11件となり、病院での感染拡大が続いている。

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