コロナ専門病院 退職者続出で悲鳴 「中等症病床拡充を」

 専門病院になるまでは内科や外科など18診療科の総合病院だったが、全科で外来診療を中止し離職者が続出。7月末に産科を除く一般外来を再開したが、医療に携わる退職者は11月末時点で医師10人と看護師ら22人の計32人に上る。

 今月中に市立総合医療センター(都島区)から看護師の派遣を受ける予定で、運用病床を60床から90床へ増やす方針だ。西口院長はこう訴える。

 「採算を度外視したコロナ病床の拡充は公立病院にしかできない。うちが防波堤になっている間に他の病院が態勢を整えてほしい」

 中等症患者の治療で難しいのは、重症化するタイミングの見極めという。重症度は厚生労働省のガイドラインで軽症▽中等症1(呼吸不全なし)▽中等症2(呼吸不全あり)▽重症-の4段階に分かれている。

 西口院長によると、中等症患者は容体に関わる数字だけで判断できず、医師の裁量に負う部分が大きい。感染急拡大に伴い重症病床が逼迫し、医師自らが受け入れ先を探すケースもあるという。

 「中等症2から重症になるまでの時間は短く、高齢者はすぐさま悪化する。症状が悪化した患者を前に転院先がなかなか決まらないときは冷や冷やする」

 大阪府は15日から重症者向け臨時施設「大阪コロナ重症センター」(大阪市住吉区)を運用する方針だ。

 西口院長は「コロナ患者は中等症から重症になり、治療を受けて中等症に改善する。中等症患者から重症者まで一体的に治療できる態勢を整備すべきだ」と訴えた。