乳児揺さぶりで起訴の母親に無罪 大阪地裁

 生後4カ月の乳児だった長男の体を揺さぶり重傷を負わせたとして、傷害罪に問われた大阪府八尾市の母親(35)の判決公判が4日、大阪地裁で開かれ、大寄淳裁判長は「暴行を認定するには合理的疑いを挟む余地がある」として無罪(求刑懲役3年)を言い渡した。

 乳幼児を強く揺さぶることで脳を損傷させる「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」をめぐる事件では今年、大阪高裁や東京地裁立川支部、岐阜地裁などで無罪判決が出ている。

 判決理由で、大寄裁判長はCT画像などに基づく医師の意見を踏まえた検察側の立証について「いささか荒い」と指摘。「揺さぶりと異なる軽度の外力」で負傷した可能性があるとして、「被告人のみに責任があったとは軽々に言えない」と結論づけた。

 弁護側は、母親がひもで長男を抱っこしながら自転車を走行した際の揺れで負傷した可能性があるとして無罪を主張していた。

 母親は平成29年6月に自宅などで長男の体を揺さぶり、急性硬膜下血腫や眼底出血の重傷を負わせたとして逮捕、起訴された。