ドコモが新プラン「アハモ」 20ギガを2980円

NTTドコモの本社が入るビル前の看板=29日午後、東京都千代田区(鴨川一也撮影)
NTTドコモの本社が入るビル前の看板=29日午後、東京都千代田区(鴨川一也撮影)

 NTTドコモは3日、データ通信量20ギガバイトを2980円(税抜き)で提供する新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表した。菅義偉政権が求めてきた携帯電話料金値下げへの対応の一環で、来年3月から提供を開始。既存プランについても月内に見直すとした。主力ブランドによる大胆な料金プランが示されたことで、傘下のサブブランドを使った新プランでの値下げを発表したKDDI(au)やソフトバンクも価格戦略の練り直しを迫られそうだ。

 アハモはドコモが弱い若者の取り込みを意識。申し込みも実店舗ではなく、インターネットのみで受け付ける。会見したドコモの井伊基之社長は「中容量で、(家族割引でなく)1人でもコストパフォーマンスが良くなる、若い人に合ったプランにした」と強調した。

 サブブランドを使ったプランではなく、ドコモの高品質なネットワークが利用可能で、第5世代(5G)移動通信システムにも対応。データ容量は1ギガバイトあたり500円で追加可能で、国内通話は5分以内なら何度でも無料とした。

 30ギガバイトで7150円という既存の大容量プランと比べれば、菅首相が主張してきた「4割の値下げ」にもかなう水準。KDDIとソフトバンクがサブブランドを使い20ギガバイトで月額4千円前後としたプランよりも千円程度安くなる。

 今後は既存プランの見直しを行うほか、より低価格なサービスを求める人向けに、格安スマホ事業者と連携していく考えも示した。

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