イージス艦2隻新造、NSCで確認 与党協議経て月内に閣議決定へ

 政府は3日、国家安全保障会議(NSC)の4大臣会合を首相官邸で開き、配備を断念した地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア(地上イージス)」の代替策について、地上イージスのレーダー「SPY7」を搭載したイージス艦2隻を新たに建造する方針を確認した。与党との協議を経たうえで、月内に閣議決定する。

 地上イージスの代替策をめぐっては、防衛省が民間企業に調査を委託。11月にまとまった中間報告では、イージス艦2隻を新造した場合の導入コストは4800億~5000億円以上と見積もっていた。

 政府はイージス艦新造のほか、弾道ミサイル防衛(BMD)に特化した専用艦、商船や石油採掘などで用いる海洋掘削装置(リグ)を用いる案などを検討していた。しかし、いずれも技術的な問題や費用がかさむことなどからイージス艦新造が最適と判断した。

 地上イージスは秋田、山口両県で配備する計画だったが、迎撃ミサイルのブースター(補助推進装置)の陸上自衛隊施設外への落下を防ぐには費用2000億円、期間10年以上を要する本体改修が必要だと判明。今年6月に配備を断念した。