朝晴れエッセー

私の居場所・12月2日

引っ越して8年になる。晩はできるだけ家族5人で食卓を囲むことになっている。

あるとき、ふと気になった。「それぞれの座る場所が決まったのはいつだろう」と。そういえば、引っ越した後、誰がどこに座るのか、きちんと話し合わなかった。気がつくと決まっていたのだ。

最初に決まったのは、確か父であったはずだ。テレビと窓の外の様子が一番見やすい場所だ。弟が父の前に座り、その隣には妹が座る。料理をすることの多い母と私は、台所の近くに座る。

8年の間にそれぞれが都合のいい場所を確立させていった。ご飯の時間になると、当然のようにそれぞれの場所に座る。

妹の前で父の隣。これが「私の居場所」だ。

休校期間中は、人と関わる機会が極端に減ってしまった。幸い、私には自分と同じ境遇にある妹や弟がいるので、話し相手や遊び相手には困らなかった。

また、家族そろって夕食をとる時間は、休校期間中の楽しみだった。

日常が日常でなくなって改めて感じる、「私の居場所」の存在。やっぱり「きょうだいっていいな」「家族っていいな」と感じた期間だった。

そんなことを考えていたら、おなかが空いてきた。台所からはいい匂いがしている。さて、今日の夕食は何だろう?

中村つかさ 16 大阪府八尾市