天然記念物の「巨樹」番付 埼玉県教委、インスタで人気投票

インスタグラムに投稿された「上谷の大クス」の写真(埼玉県教育委員会提供)
インスタグラムに投稿された「上谷の大クス」の写真(埼玉県教育委員会提供)

 埼玉県教育委員会は、国や県、市町村の天然記念物に指定されている県内の巨樹の人気投票を行い、結果を「埼玉巨樹番付」として公表した。東の横綱には「上谷(かみやつ)の大クス」(越生町)、西の横綱には「八枝(やえだ)神社の境内 ケヤキ・エノキ群」(上尾市)が選ばれた。

 投票は、天然記念物に指定され、抱えるのに大人2人以上が必要な程度の幹の太さのある約190の巨樹を対象に行った。気に入った巨樹の写真を写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿してもらい、「いいね!」の数を集計して番付をまとめた。番付は、所在地とは関係なく、上位から順に「東」「西」に割り振った。

 「上谷の大クス」は幹回りが県内最大級で、その迫力と神秘的な雰囲気で支持を集めた。「八枝神社の境内 ケヤキ・エノキ群」は境内の上空を覆うほどの威容が好評を博した。

 東の大関は複雑に絡まり盛り上がった根が特徴的な「正法寺の大銀杏(いちょう)」(東松山市)、西の大関は旺盛な樹勢が目を引く「西善寺のコミネカエデ」(横瀬町)に決まった。

 県教委は昨年、県内の神社、仏閣のこま犬を対象に同様の人気投票を行った。知られざる文化財にスポットを当てた企画は注目を集め、書籍化もされた。

 今年は、山岳地帯が多い県内に多数ある巨樹への関心を高めて保存や活用の取り組みにつなげようと、昨年に引き続いての企画を実施した。県教委の担当者は「巨樹は見た目の迫力や美しさ、神秘性が魅力。身近な文化財に目を向けてほしい」と話している。

(中村智隆)