英政府がファイザーのワクチンを承認発表 日米欧で初

米製薬大手ファイザーのロゴを背景に「新型コロナウイルスのワクチン」のラベルが貼られた瓶(ロイター)
米製薬大手ファイザーのロゴを背景に「新型コロナウイルスのワクチン」のラベルが貼られた瓶(ロイター)

 【ロンドン=板東和正】英政府は2日、米製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンの使用を承認したと発表した。欧米メーカーが開発するワクチンが承認されるのは日米欧で初めて。ハンコック英保健相は同日、来週前半に接種を始める方針を示した。

 承認されたファイザーとドイツのバイオ企業ビオンテックが共同開発したワクチンは臨床試験で、発症を防ぐ有効性が95%と確認されている。米国や欧州連合(EU)でも近く承認される可能性がある。

 英国はファイザーのワクチン4千万回分(2千万人分)を調達する契約を結んでおり、日本政府も1億2千万回分(6千万人分)の供給を受けることで基本合意している。

 英国では近くワクチンが生産工場から国内の病院に輸送される見通し。英政府は介護施設の入所者や職員、80歳以上の高齢者、医療従事者らの接種を優先するとみられる。ただ、ファイザーのワクチンを保管するためにはマイナス70度以下の超低温冷凍が必要なため、各地の介護施設にワクチンを運ぶのは難しく、まずは病院の医療従事者らに接種される可能性がある。

 英国はEUから離脱したものの、従来の経済関係などを維持する移行期間中にあり、ワクチンを使用するためには通常、EUの規制当局の認可が必要。だが、緊急対応として、英医薬品・医療製品規制庁による承認が認められた。