「赤木ファイル」存否示さず 近財職員自殺訴訟で国側

取材に応じる赤木俊夫さんの妻、雅子さん=2日午後(沢野貴信撮影)
取材に応じる赤木俊夫さんの妻、雅子さん=2日午後(沢野貴信撮影)

 学校法人「森友学園」の決裁文書改竄(かいざん)問題をめぐり近畿財務局職員の赤木俊夫さん=当時(54)=が自殺したのは財務省理財局長だった佐川宣寿(のぶひさ)氏に改竄を強いられたのが原因だったとして、妻の雅子さん(49)が国などに損害賠償を求めた訴訟で、生前に赤木さんが改竄の経緯を記録したとされる「赤木ファイル」について、国側が存在を明らかにしないと決めたことが2日、分かった。

 雅子さんの代理人弁護士によるとこの日、改竄の経緯や内容にはおおむね争いがないため、ファイルの存否を回答する必要がないとした国側の準備書面が届いた。

 雅子さん側は10月の前回弁論で、昨年3月に元上司と面会した際の会話データを提出。元上司はファイルから「(改竄の経緯が)全部分かる」と述べていた。

 国側はこれまでも、雅子さん側の問い合わせにファイルの存否を明らかにしていなかったが、再三の開示要求を受け、今月9日までに回答の必要性を改めて判断するとしていた。

 雅子さんは産経新聞の取材に対し、「国は何かを隠そうとしているとしか思えない。何度も繰り返すが真相が知りたいだけだ」と語った。