AV撮影の旅館購入は適法 渋谷区、請求棄却確定

最高裁判所=東京都千代田区(伴龍二撮影)
最高裁判所=東京都千代田区(伴龍二撮影)

 東京都渋谷区がアダルトビデオの撮影に使われたことがある静岡県内の旅館を購入し、区民向けの保養所として整備したのが違法な公金支出に当たるかどうかが争われた訴訟で、最高裁第3小法廷(宇賀克也裁判長)は原告の区議の上告を受理しない決定をした。1日付。支出は適法として請求を棄却した一、二審判決が確定した。

 一、二審判決によると、同区は平成26年に同県河津町の旅館を1億1千万円で購入し、保養所「河津さくらの里しぶや」を開設。18~25年に複数回、撮影に使われていた。区議は購入などにかかった費用約9億3500万円を当時の区長に請求するよう区に求めた。

 一審東京地裁は令和元年11月の判決で「撮影の事実が報道された後も稼働率は高く、問題なく利用されている」と指摘。手続きに違法はなかったとした。二審東京高裁も支持した。