実在選手も多数登場 「野球漫画」第一人者の水島新司さん引退 - 産経ニュース

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実在選手も多数登場 「野球漫画」第一人者の水島新司さん引退

 代表作「ドカベン」より((c)水島新司)
 代表作「ドカベン」より((c)水島新司)

 1日に引退を発表した水島新司さんは「野球漫画」のジャンルを切り開いた第一人者だ。野球が少年たちにとって最も人気のあるスポーツだった昭和の時代から長く活躍してきた。

 代表作「ドカベン」は、気が優しく、ここ一番では勝負強い高校球児・山田太郎が主人公。チームメートの里中や岩鬼、殿馬といった個性的な面々が脇を固め、次々と登場する好敵手たちに立ち向かう青春ドラマだった。舞台をプロ野球に移してからは実在の選手も数多く登場。1970年代から半世紀近くも描き続けた。

 水島さんの出身地の新潟市内には山田や岩鬼らの銅像が設置され、ファンに親しまれた。

 「あぶさん」も長期連載された人気作。「あぶさん」こと酒豪のスラッガー・景浦安武は代打の切り札。バットのグリップに酒しぶきを吹きかけてバッターボックスに向かう姿は、剣豪さながらのたたずまいで、勝負を盛り上げた。この作品でも実在の選手が描かれ、現実の球界と響き合う作品世界が支持を広げた。

 アンダースローの女性プロ野球投手・水原勇気が活躍する「野球狂の詩」も根強い人気がある。