恐怖映画逆手に樹海PR 山梨県「自殺助長」から一転、抱き付き戦法(1/2ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

恐怖映画逆手に樹海PR 山梨県「自殺助長」から一転、抱き付き戦法

恐怖映画逆手に樹海PR 山梨県「自殺助長」から一転、抱き付き戦法
恐怖映画逆手に樹海PR 山梨県「自殺助長」から一転、抱き付き戦法
その他の写真を見る (1/2枚)

 「自殺の名所」の汚名がある山梨県の青木ケ原樹海(富士河口湖町、鳴沢村)のイメージアップを図るため、県は来年2月公開予定の東映のホラー映画「樹海村」とタイアップする。県は樹海でのロケを「自殺を助長する恐れがある」と認めなかったが、長崎幸太郎知事が「抱き付き戦法」に転換。18日に死去した東映グループの岡田裕介会長に直談判して連携が決まった。(渡辺浩)

撮影認めぬ指針

 警察庁がまとめた昨年の山梨県内での自殺者は182人で、自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は22・4と全国3位。ところが厚生労働省がまとめた住所地ベースでの統計は136人、自殺死亡率17・0で全国15位。県外から山梨に死に場所を求めて来る人が多いことを示している。

 樹海での自殺者数は「注目される」として公表されなくなったが、富士河口湖町と鳴沢村では昨年、37人が自殺している。

 松本清張の小説「波の塔」(昭和35年)で主人公が命を絶つため樹海に向かう場面があり、それがきっかけで、小説やドラマで樹海と自殺が結び付けられるようになったとされる。

 樹海のほとんどは県有林。県は平成23年、石原慎太郎元東京都知事が原作・企画の映画「青木ケ原」のロケを断り、翌年には自殺防止対策行動指針に「自殺を助長する恐れのある撮影は認めない」と明記した。