東陽町駅で視覚障害の男性が死亡 ホームドア稼働直前、誤って転落か

 29日午後0時45分ごろ、東京都江東区東陽の東京メトロ東西線東陽町駅で、視覚に障害がある男性が1番線ホームから転落し、中野発西船橋行きの電車と衝突した。男性は間もなく死亡が確認された。同駅は事故防止のホームドアを設置中で、運用開始前だった。亡くなったのは江戸川区に住む60代の男性とみられ、警視庁深川署は身元確認を急ぐとともに、事故の状況を調べている。

 同署によると、防犯カメラの映像を確認した結果、ホーム上を白杖(はくじょう)をついて歩く男性が、足を踏み外して転落する姿が確認された。誤って転落したとみられる。近くにいた人が転落に気付いて非常停止ボタンを押し、線路から引き上げようとしたが、間に合わなかったという。

 東京メトロによると、同駅は上下線の線路を挟んで両側にホームを置く「対岸式」の構造。ホームドア自体は11月7日に設置されたが、列車のドアとホームドアの位置を合わせる停止位置の調整作業を進める必要があり、来年2月に稼働する予定だった。事故当時は扉が開いたままの状態だった。

 事故の影響で東西線は茅場町-葛西駅の間で約1時間、運転を見合わせた。