宮城県南三陸町の志津川湾で、足が9本ある珍しいマダコが見つかった。捕獲した地元漁師から同町が譲り受け、町の自然環境活用センターで展示中だ。センターの阿部拓三研究員(46)は「自然の多様性を示す現象の一つ。身近な海にも不思議があふれていることを知る機会になってほしい」と話している。
見つかったマダコは8本の足のうち1本が途中で2本に枝分かれ。阿部研究員によると、一般的にタコはちぎれた足を再生する能力を持ち、足の傷口をふさぐ過程で1本増えてしまったなどの理由が考えられるという。
捕獲した漁師が13日に塩ゆでしたところ、足が9本あることに気が付き、翌日にセンターに連絡した。センターは腐食を防ぐためにアルコール漬けにして展示している。