児童虐待~連鎖の軛 第3部③

直面する「自立の壁」 ユーチューブで経験発信

厚生労働省やNPO法人ブリッジフォースマイルによると、高卒者の大学や専修学校などの進学率は74%だが、児童養護施設の出身者はわずか28%。また、昨年3月に18歳で退所するなどした施設経験者は、就職した1年目に高卒者の約2倍となる30・8%が離職していた。離職して住む場所を失い、定職に付けず生活保護を受給したり、性風俗店に流れたりするケースもある。貧困や孤独に陥れば、子供ができても「虐待の連鎖」につながりかねず、退所後のサポートの重要性が増している。

昨年秋から、ブローハンさんは動画投稿サイト「ユーチューブ」で、虐待や児童養護施設の現状などを伝える番組を始めた。かつて1枚の写真で自分が変われたように、経験を伝えていくことで、誰かが立ち直るきっかけになれると信じているからだ。

「後ろ盾がない子供たちが、1人で社会を歩むのは難しい。転んでも、頼れる人や居場所があれば人は必ず起き上がれるんです」

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