安倍氏団体、昨年も不記載 「桜」夕食会の補填問題

総務省=東京都千代田区
総務省=東京都千代田区

 安倍晋三前首相の後援会が「桜を見る会」前夜に主催した夕食会をめぐり、安倍氏側がホテルに支払う費用の不足分を補填(ほてん)していた問題で、山口県選挙管理委員会と総務省は27日、安倍氏の関係団体の政治資金収支報告書(令和元年分)を公開した。東京地検特捜部の捜査が続く中、夕食会の支出が昨年分も記載されていなかったことが裏付けられた。

 関係者によると、補填行為を主導していたとみられる後援会代表の公設第1秘書らは、特捜部の任意聴取に「記載すべき支出を不記載にしていた」と供述。特捜部は政治資金規正法違反罪で秘書らの立件の可否を検討しているもようだ。

 公開されたのは、山口県選管分が「安倍晋三後援会」、総務省分は安倍氏の資金管理団体「晋和会」など。いずれの収支報告書にも夕食会の支出に関する記載はなかった。

 夕食会は後援会が主催し、平成25年から昨年まで毎年同様の形式で地元の支援者らを招いて開催。毎回、参加費では足らず安倍氏側が費用を補填していたとみられている。25年のみ晋和会の収支報告書に支出が記載されたが、26年以降は、いずれの団体の収支報告書にも記載がなかった。