話は発生から25年の節目を迎えた阪神大震災へ。発生時は神戸市西区の寮で寝ていた。「まずドーンといった。何かが寮に突っ込んだと思った」。寮の食堂に集まり、各選手らと連絡をとって安否が確かめられた。「一人だけ連絡がとれない人がいた。オリックスの中嶋監督。やっと連絡がとれたら『家にいて寝てた』。中嶋さんは大物だと思いました」と笑った。
2月に学生野球の資格が回復し、高校野球の指導ができるようになった。「高校野球はめちゃめちゃ面白い。大リーグの試合は、どこまで飛ばせるかといったコンテストになっていて、どうやって点を取るかには見えない。でも、高校野球にはそれがある」と関心の高さを披露。トレーニングを続けている要因の一つが、高校球児といっしょに体を動かすためとした上で「そういうアプローチは面白い。これまでも人ができないことにチャレンジしてきた。(学生を)指導する姿は(近いうちに)見られると思います」と球界への恩返しを誓っていた。