中国外相が韓国大統領らと会談 防疫協力強調、日米韓連携にくさび - 産経ニュース

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中国外相が韓国大統領らと会談 防疫協力強調、日米韓連携にくさび

 【ソウル=桜井紀雄】中国の王毅国務委員兼外相は26日、訪問先の韓国ソウルで文在寅(ムン・ジェイン)大統領らと会談した。文氏は新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、「韓中日3カ国の協力がいつになく重要だ」と述べ、韓国が議長国を務める日中韓首脳会議の早期開催や、自身が提唱する中韓に日本や北朝鮮、モンゴルを加えた「北東アジア防疫・保健協力体」実現に向けた中国の協力を求めた。

 王氏はいずれに対しても支持と協力を表明。習近平国家主席からの「中韓は新型コロナの防疫協力で世界をリードした」「条件が許せば、訪韓したい」とのメッセージを伝えた。王氏は新型コロナ禍の中でも訪韓したのは「韓国を重視していることを示すためだ」とも強調した。

 文氏は繰り返し習氏の訪韓を招請してきたが、王氏と韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相との同日の会談でも、新型コロナの状況が安定し条件が整い次第、実施できるよう意思疎通していく方針を再確認しただけにとどまった。日中韓首脳会議についても、日本企業に賠償を命じたいわゆる徴用工訴訟問題を背景に日本が難色を示し、開催のめどは立っていない。

 王氏の訪韓は昨年12月以来。来年1月に米次期大統領に就任する見通しのバイデン前副大統領は、中国を牽制(けんせい)するために日韓との連携を重視している。今回の訪韓には、経済や防疫面での協力を打ち出して韓国を中国側に引き込み、日米韓の連携にくさびを打ち込む狙いがあるとみられる。