滋賀・同居男性殺害 容疑の女、生活費途絶えて暴行か

 滋賀県愛荘町のアパートで昨年10月、岡田達也さん=当時(25)=が同居の無職、小林久美子容疑者(55)と息子のアルバイト作業員の少年(19)に殺害された事件で、岡田さんが小林容疑者に生活費を渡さなくなってから暴行が始まったとみられることが26日、捜査関係者への取材で分かった。アパートの施錠や身体の拘束はなく、滋賀県警は2人が日常的に暴行を繰り返すことで岡田さんを支配下においていたとみて調べている。

 捜査関係者によると、岡田さんは共同生活を始めた平成30年10月当時はアルバイトをしていたが、ほどなくして退職。当初は小林容疑者に渡していた生活費が途絶えたことなどから、少なくとも昨年5月ごろから、十分な食事を与えられなくなったり、日常的に暴力を振るわれたりしていたという。同年夏ごろには岡田さんの携帯電話が料金未払いで止められていた。

 外出できないように施錠したり、手錠や縄などで拘束することはなかったが、暴行への恐怖や衰弱で逃げられなかったとみられる。身長174センチの岡田さんは死亡時、体重が30キロ台で、全身に数十カ所の傷があった。死因は腹部を殴られたことなどに起因する敗血症性ショックだった。

 岡田さんと小林容疑者が知り合った経緯などは明らかになっていないが、小林容疑者が「ここで寝泊まりしたらどうか」などと岡田さんに声をかけ、一緒に住むことを勧め、面倒を見るようになったという。

 小林容疑者らは昨年8~10月、岐阜県に住む岡田さんの兄(29)を「達也の面倒を見ている。金を用意しないならやくざを呼ぶ」などと脅迫。150万円を脅し取ろうとしたとして今年10月14日に恐喝未遂容疑で逮捕された。

 小林容疑者は平成23年ごろにも同町の別のアパートで男数人と同居。このうち3人と共謀して、同居の無職男性=当時(23)=に同様の暴行を加え、全治6カ月のけがをさせていた。県警によると当時、最大9人が共同生活を送っていたという。