地盤、看板、カバン無く、演説も無し 無名新人が激戦のつくば市議選で3位当選した驚くべき手法(1/2ページ) - 産経ニュース

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地盤、看板、カバン無く、演説も無し 無名新人が激戦のつくば市議選で3位当選した驚くべき手法

地盤、看板、カバン無く、演説も無し 無名新人が激戦のつくば市議選で3位当選した驚くべき手法
地盤、看板、カバン無く、演説も無し 無名新人が激戦のつくば市議選で3位当選した驚くべき手法
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 10月25日に投開票された茨城県つくば市議選で、旧態依然とした選挙手法に一石を投じる新風が吹いた。日本の選挙で当選に必要とされる「地盤、看板、カバン」の三バンなし、街頭演説ゼロの無名新人女性が、激戦の市議選に3位で当選したのだ。従来のドブ板選挙は行わずに民意を得る。その手法とは-。(永井大輔)

3カ月前に決断

 「一市民でも選挙に勝てる方法を示したかった」。同市議選で3位当選を果たした川久保皆実さん(34)はこう語る。川久保さんは弁護士と企業社長を兼任し、さらには1歳と3歳の子供を育てる母親でもある。そんな川久保さんが、市議選への出馬を決めたのは投票日の3カ月前だった。

 川久保さんは、東京都千代田区に住んでいたが、新型コロナウイルスへの対応で完全な在宅ワークが可能となり、7月に故郷のつくば市に戻ってきた。その際、千代田区に比べてつくば市の公立保育所は「親にかける負担が重い」と感じたという。市政に疑問を感じつつ、約24万市民の中の1人が声を上げても変わらないと考える中、10月に市議選があることを知り、7月15日に出馬を決めた。

従来型に疑問

 同市議選は、定数28に対し41人が立候補した激戦となった。無名の新人だった川久保さんが、トップの得票数5216票、2位4311票に次ぐ4218票で3位当選を果たせたのはなぜか。

 掲げたのは、従来型のドブ板選挙を否定し、一市民でも再現できる独自戦術だ。後援会や事務所は作らず、街頭演説や街宣車での活動も行わなかった。当選後のしがらみを生まないよう、自己資金のみで戦い抜いた。

 従来型の選挙運動が本当に投票行動につながるのか川久保さんはずっと疑問に思っていたという。

 政治活動用のフェイスブックページと個人のツイッター、インスタグラムを開設し、会員制交流サイト(SNS)上の発信を心掛けたのに加え、川久保さんが重視したのは街頭でのごみ拾いだ。