「釣りキチ三平」漫画家の矢口高雄さん死去 81歳

漫画家の矢口高雄さん(酒巻俊介撮影)
漫画家の矢口高雄さん(酒巻俊介撮影)

 大ヒットした「釣りキチ三平」などを描いた漫画家の矢口高雄さん(やぐち・たかお、本名・高橋高雄=たかはし・たかお)が20日、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内の病院で死去した。81歳。葬儀は近親者で行った。喪主は妻、勝美(かつみ)さん。偲ぶ会が開催予定だが、時期は未定。

 昭和14年、秋田県生まれ。地元の高校を卒業後、銀行勤務を経て、漫画家へと転身。48年、週刊少年マガジンで自らの釣り経験を基にした「釣りキチ三平」の連載を開始した。緻密な自然描写に加え、人間と自然のかかわりを温かく描き、全国に釣りブームを巻き起こした。10年間連載され、テレビアニメや実写映画にもなった。

 東北の自然と人のつながりをテーマに描き続け、主な作品に「幻の怪蛇バチヘビ」「おらが村」「ニッポン博物誌」など。「マタギ」で日本漫画家協会賞大賞。エッセーも手がけ、62年の「ボクの学校は山と川」は教科書に漫画付きで採用された。

 日本漫画家協会理事として、業界の地位向上と後継者の育成にも努めた。横手市増田まんが美術館(秋田県)名誉館長。

会員限定記事会員サービス詳細